WILD SILK MUSEUM

WILD SILK MUSEUM

ワイルドシルクミュージアム沿革

2016年2月
江東区清澄白河にワイルドシルクミュージアムを設立。深川蚕の成果物をはじめ、世界の珍しいシルクの展示、生体見学、説明の場所とした。

2018年10月
ワイルドシルクミュージアムを個人事業として開設し、深川蚕の繭糸を活かした製品販売、ワークショップ、イベント出展を行う。

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深川蚕とは

深川育ちのオリジナルワイルドシルク。インド・アッサム州原産のエリサンと東京都内のシンジュサンの交雑種。

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糸になるまで

深川蚕の繭には小さな巾着状の羽化出口があり、そこからハサミを入れ蛹を取り出し、繭をアルカリで煮ることで柔らかいワタ状にし、糸(深川シルク)にする。 糸にする方法 は、手引きのずり出しや電動紡ぎ機、ガラ棒*などがある。

*ガラ紡(深 川蚕の糸用カスタマイズ機)

ガラ紡(がらぼう)は、臥雲辰致により1876年 に考案された綿用の紡績機。そのガラガラという騒音から、ガラ紡と呼ばれた。現 在の機械紡績に比べて手紡ぎに近い機構であるため、紡がれる糸には手紡ぎに近い素朴な風合いがある。そのため、深川蚕の繭ワタを糸にする時に用いる方法のひとつとして利用している。

深川蚕は綿に比べ繊維が長く強靭であるため、通常のガラ棒では糸にならず、従来の異なる方式を編み出している。その糸 の特徴は、細いが強く、シルク本来 のツヤのある糸が手紡ぎ風に仕上がる。

紡績の仕組みは、「つぼ」と呼ばれる円筒形の容器に綿を詰め、垂直に立てた状態で、円筒の中心軸を回転軸として円筒を回転させながら、綿を上に引き出す ことにより紡糸を行う。容器の下部に円筒を駆動させる機構が設けられる。駆動機構は、容器が上に吊り上げられると動力を伝える軸が外れて回転が伝わら なくなるよう構成される。これにより、容器上部から紡ぎ出される糸が太くなりすぎて容器が上に吊り上げられると動力が伝わらなくなり、そのために 糸が 細くなり容器が下に降りると再び動力が伝わるという機構で、糸の太さが調節される。

ガラ棒作成者: KARAKURI ONE 梅田倫弘 (東京農工大学科学博物館元館長)

ガラ棒シルク(深川蚕)用カスタマイズ:坪川佳子(東京農業大学科学博物館繊維技術研究会)

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糸作品 『糸くず泥棒』シリーズ

深川シルクの手編み、手織り作品の他、深川の糸工場のカシミア、モヘヤ、キャメル、アルパカ、綿、麻、意匠撚糸などと組み合わせて『糸くず泥棒』シリーズを開発販売している。シリーズには、糸素材・衣類 小物がある。工場内の半端な量の糸や機械に絡まった糸を集め、これらを深川蚕の シルクの強い糸で繋いでいったところ、楽しい彩りに、機能性が備わった環境にも配慮したエコな糸ができあがり、本プロジェクト、糸くず泥棒が誕生した。深川蚕 の繭糸に含まれる機能性は高く、UVカット、消臭、静菌性などに優れている。軽量で糸の断面に無数の小孔があるため、夏は通気性に富み涼しく、冬は保温性があ り暖かい。糸の構造についてはコチラ

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糸以外の利用

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所在地・連絡先

展示・製品販売: 東京都江東区平野1-5-5

事業所・蚕室: 東京都江東区高橋6-1-701

素材加工: 東京都江東区高橋6-1-801(株式会社キャメルビル 中村繊維事業部)

代表: 坪川佳子(WILDSILKMUSEUM館長)

連絡先: 090-4019-0081 / wildsilkmuseum@gmail.com

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